相棒

   

■強く突き進む奴
■赤い奴
■柔らかい奴だった
■部屋で大活躍な奴だった

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◎強く突き進む奴

2002年12月7日。俺は遂に、死ぬまで付き合って行く最高の相棒に巡り合えた。
低音の響き、張り、抜けが今までのギターとは比較にならない程、強力。
ギブソンのJ-45には珍しく、ローズウッドという良質な硬い木を使っている為、低音は奥深く丸みを帯びていると言うより、黒いかたまりが直に跳ね返って共鳴するするといった力強い音がする。
全体的なバランスよりも、どこか一ケ所だけでもいいから、他よりズバ抜けている奴の方が俺は好きだ。
攻撃的で、ガリガリと、ゴツゴツと、力強く、トンガって突き進む奴だが、自分の弾き方ひとつでコイツの良さを引き出して行こうと思っている。
いろんな可能性を秘めた最高に魅力的な男だ。
これからずっと共に成長して行こうと思う。俺にとってギターは男なのさ。

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◎赤い奴

二十歳の時、はじめて手に入れたギブソンのギター。名前はハミングバード。このギターを見て懐かしがる人もいるかもしれん。当時のライブではいつもこのギターだった。
低音は奥深く、高音は透明感のある音が出る奴で、全体的に丸みを帯びた、まとまった音がする。
ボディ自体の鳴りは今一つだが、中音の抜けが良く、マイクと相性が良い。鳴りが今一つなのはボディが赤で塗りつぶされてるのが原因かもしれんが、色が赤というかっこよさには勝てん。
だが、ネックの部分が折れて修理してからというもの、なぜか弦がすぐ切れるようになった。アルペジオ(指弾き)しててもプチッと切れる時があり、今は怖くてライブでは使っていない。でも、これぞ弾き語りというライブをやる時はまた是非使いたい。

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◎柔らかい奴だった

赤い奴がライブで使えなくなり次の俺の相棒を探していた時、購入したギター。
「スタッフォード」というメーカーのエレアコ。
生ギターの音が好きで、エレアコの音は好きじゃなかったが、俺が22歳くらいの時からグンとエレアコが普及し始め、音の迫力にはひかれるところがあった。
エレアコの音というと、ジャカジャカうるさい感じか、妙にビーンとした音のイメージなのだが、このギターはアンプに通した時、とても生音に近い音が出る奴で、なおかつ全体を包み込むような柔らかい迫力があり、しばらくライブですっと使っていたギター。
そう言った意味では非常に愛着があり、大切なギターだが、逆に生音が全く良くない為一生深く付き合って行こうとはやっぱり思えないのが悲しくもあり、もどかしかった。
ただ、アンプを通した時のバランスの良さは本当に良かった。俺の相棒の中では一番のお利口さんだった。
が、2004年8月12日にお別れをした。

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◎部屋で大活躍な奴だった

とてもコンパクトで軽い奴だった。吉祥寺を散歩していて今はもうない中古ギター専門店で買った。
ギブソンのギターだが、5万円という安値で購入。
そのくせ音が非常に乾いたコンパクトないい音がする。
ベース音はほとんど出ないんだが、部屋で弾いたり、軽くつま弾く分にはとても適していてフットワークの軽い奴だった。
破格の安値だったのは、ギブソンLG2を改造に改造を重ねていた物らしく、実はボディの表面はベニヤで、側面と裏側がローズウッドという良い木を使っている為、安っぽいんだが安っぽくない本当に気軽な音がするギターだった。
ライブでも3〜4回使った事があった。
アタックの強いストロークだとボコボコ言ってしまうのが弱点だった。
2004年8月12日にお別れをした。

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